日本のより美味い台湾のペットボトル烏龍茶でソムリエごっこ

台湾グルメ

こんにちは、ふぐです。今日は台風が来ているので、家で引きこもりです。(来ていなくても引きこもりです。)

引きこもり中、友達にもらった大量のウーロン茶をボケーッと眺めていた僕は、ふと思いました。

ウーロン茶の品評会をやりたいッ!

 

というわけで、近所のセブンイレブンで5品種のペットボトルウーロン茶を買ってきたわけです。




チキチキ☆ペットボトル烏龍茶試飲会!

ところで、皆さんはワインの感想って読んだことありますか?

「香りの余韻はクジャクの尾のように長く……」とか、「草原を駆け回る少女の髪ような香り」とか。

……え?

全く意味が分かりません。

クジャクの尾?くさそ!

……でも、格好よくないですか?

ということで、ぼくもそんなかんじで、イキリながら台湾の烏龍茶の感想を述べていきたい思います。

台湾のお茶は加糖のものが多いですが、加糖は化粧みたいなもので、正体をごまかせるのでダメです。

今回は無糖の烏龍茶の感想を、ワインの感想のようにお伝えしていきたいとおもいまスゥゥ……。

冷泡茶

私のお気に入り、冷泡茶。金色のラベルが高級感を醸し出す。

色は普通の烏龍茶といえよう。

全体的に茶葉の滑らかな甘みが感じられる。しかし、ほんのわずかに渋みを感じることができる。さながら遠くから聞こえてくるピアノの旋律のようである。とてもあっさりとした薄味でどんな食事にでも合うだろう。

優しく包み込む香りは、午後の優しい陽の光を連想させる。

人間にたとえるならば、おとなしい子どもといったところか。

御茶園 新台湾烏龍

御茶園というシリーズの中の、烏龍茶版。容器だけ見ると、日本の製品のように見える。「新台湾烏龍」の文字が購買意欲をそそる。

色は少し濃いめか。しかし、烏龍茶としてはとりわけ濃い色でもないだろう。

味は渋めである。おとなしいながらも日本の濃い緑茶の雰囲気を感じ取れ、烏龍茶も日本茶も同じ茶葉なのだと言うことを感じさせてくれる。

骨格のしっかりした味で、甘い物や、味のしっかりした料理に合うことだろう。

人間にたとえるならば、力強い20代後半というところか。

茶。尋味

落ち着きながらも高級感のあるラベル、クリエイティブなフォントとその下に小さく書かれた「Taiwanese Tea」の文字。思わず手に取りたくなるボトルである。

製造会社は黒松。「サロンパスの味がするコーラ」で名高い黒松沙士という飲料を製造する会社である。

この茶は2種類の半発酵茶葉が組み合わされている。そのためか、味は発酵した茶葉特有の渋みを感じさせるのに対し、鼻から抜けていく香りはソフトで優しい甘さを感じさせるものである。

味と香りのちがいをそれぞれ楽しみつつ、食事とともにいただきたい一品だ。

人間にたとえると、少年の心を忘れない50代といったところか。サロンパスも貼っていないようだ。

原萃 雲間烏龍茶

原萃というシリーズの烏龍茶版。商品名からは本来の茶葉の味を損なわないという意気込みを感じられる。デザインはシンプルで、下に添えられた写真が美味しそうな雰囲気を感じさせる。

見た目は特にこれといった特徴はない。

香りも平凡である。

しかし、味にこのお茶の特徴はあった。

飲み始めはあっさりとしてのだが、突如として強い発酵した茶の味を感じさせるのである。しかし、そう思った次の瞬間にはあっという間に味が姿をくらませるのである。ぼやけた状態から一瞬だけピントが合ってまたぼやける。そんな味のお茶である。

グラフしてみるとこのような感じだ。

人間にたとえるなら、クセの強い気分屋の大学生といったところか。

茶裏王 青心烏龍茶無糖

茶裏王というシリーズの青心烏龍茶版。

茶裏王は台湾で一般的なブランドで、他にも様々なシリーズのお茶を出しており、味ごとにボトル色や細かいところのデザインで差別化を図っている。ボトルの意匠そのものがブランド力となっているメーカーである。

さて、話が脱線してしまったが、味の方はいかがだろうか。

これは、とても重い味である。苦みも渋みも少し強めで、かたさを感じる。が、ほんのりとチョコレートのような甘くて芳醇な香りと味を感じ取ることができる。

苦みと渋みが、かすかな甘みを抱えつつ、長い後味となって口に残る一品。

これは他の烏龍茶たちとは少し異なった存在だなと感じた。中国大陸の福建省の烏龍茶に最も近い味なのはこのお茶だろう。

人間にたとえると強面で優しい老人といったイメージだ。

茶裏王 濃韻烏龍茶

前述した茶裏王シリーズの一般的なボトルの見た目からは、一線を画すデザイン。赤を基調としたラベルに金色のキャップ、クリーム色の文字、青々とした茶葉の写真。美味しい烏龍茶であることを見た目で強調しているようだ。

これもまた、色に特徴はない。

肝心の味は……

 

畳だ

なんだか畳みたいな味がする。

ふっくらとした甘みを骨太な渋みが支えたような味。畳、畳、畳。

香りはジャスミンのような香りをかすかに感じる。

また、舌の中心に味が強く残る。太陽のマテ茶を渋くしたらこんな味になりそうだ。

和室の風景が浮かんでくる味。

まずくはないけれど、クセは強めで、飲み的を選ぶ味だと思われる。

建築物にたとえるなら、畳。



飲み終わっての講評

以上6種類。全てを飲み終わりました。

内心、お茶ごとの差を感じられずに、企画倒れするだろうなんて思っていました。

ところがどっこい、6種類ともそれぞれ全く異なる味、香りを見せてくれました。とても楽しかったです。

そして、イキリながら書いたそれぞれのお茶の感想は書いた本人でさえ。わかりにくいと感じるレベルでした。ごめんなさい。

さてさて、上記の感想を踏まえた上で、最優秀は

冷泡茶でした!

ふっくらとした甘み、さわやかな後味。しつこすぎず飽きのこない味で飲み続けたいお茶です。

飲み続けたいと言えば、ヤクルトです。台湾限定たっぷり100ml。毎日飲んでいますが、調子良いです。

飲まないと調子が悪くなります。依存症かな?

ちなみに、ヤクルトは蓋を開けるとL-乳酸菌シロタ株の音がします。

おわりに

品評会を終え、中途半端な飲みかけのペットボトルが6本も出ちゃいました。少しずつ消費していこうと思います。

その点ヤクルトってすげーよな、最期までたっぷり飲み切りサイズだもん。

 

今回の記事の緑茶版『ぼくは台湾のペットボトル緑茶でイキりたかった【選ばれたのは……】』も見てね!