高級料理ってなんだろう。よく分からない【広東料理】

台湾グルメ

皆さんこんにちは、ふぐです。

今回はShangri-La’s Fer Eastern Plaza Hotel 【シャングリ・ラ ファー イースタンプラザホテル】で高い中華料理をいただいてきたのでご紹介します。

※[ ]内は後に加筆された内容です。我が尊敬すべき師が教えてくださった内容を元に書かれています。




なぜそんな機会があったか

オメエみたいなクソ学生がそんな良いホテルで飯食ってるんじゃねえぞ!と思う気持ちは分かります。しかし、これにはちゃんとした理由があるのです。

今回は日本人留学生が僕を含めて4人いるということで、歓迎会として大学の偉い人が招待してくだすったんです。

いやー、美味しい料理が食べられそうで嬉しいな!楽しみだな!……とはなりません。

なぜなら、僕以外は3人とも女性で、しかも3人はすでに顔見知りという状況だったからです。僕は完全にアウェイなのです。

さらに3人の中国語がメチャクチャうまかった日にはどうでしょう。僕は居場所を失って日本に帰るしか無くなることは確実でしょう。

そんなわけで、チキンな僕は口から心臓が飛び出そうな気持ちで集合場所に向かうのでした。

料理紹介

着席すると回転するテーブルの中心に庭園がありました。すごい。とりあえず撮っておこう。

……ところでメニューがない。コース料理などで出てくる料理名の紙がない。

というわけで料理名はナシで紹介します。すみません。

食べるのはタイトルにもあるとおり、広東料理です。

ちなみに日本で言う中華料理はだいたい広東料理でござい。

[我が師によってほとんどの料理名が判明しています。さすが先生。ありがとうございました。]

いんげんをなんか炒めたっぽいヤツ

初っぱなからこのタイトルである。趣味でも学習の分野でも文章を書く学生がこのざま。日本は終了しました。

ちなみに味は見たまんまの味です。良い感じに塩気があってうまいです。3本くらい食べました。

[本当の名前は幹煸四季豆というそうです。名前格好いい!炒めたっぽいヤツとか書いて申し訳ない……。]

鹹水餃(?)

なんか、大人たちが会話の中でこの料理のことをそういう風に言っていたので名前は合っていると思います。

これはですね、餃子の皮をアメリカンドッグに変換したような食べ物です。

「鹹(しょっぱい)」言うとりますけどね、アメリカンドッグよろしく皮が甘いですよ。甜水餃に改名してどうぞ。

蟹ミソシュウマイ

磯っぽい香りのシュウマイ。蟹ミソかどうかの自信は無いけれど、大人たちがそう言っていたから蟹ミソです。

関係ない話ですが、今回台湾に来てから、もう三回もカニカマを蟹として飲食店で提供されています。

[蟹黃燒賣という名前らしいです。一般的には蟹皇燒賣と言うそうな。一般的なほうでさえ知りませんでした。自分の学の足りなさを痛感するばかりです……。]

鶏の足の煮たやつ

手羽先の足バージョンという感覚でしょうか。

なぜ、せいろに入っているんだろう

[名前よりもせいろに入っていることを気にしてしまうからダメなんですね……すみません。こやつは鳳爪という料理です。何それ強そう。料理されちゃってるけど。]

ギョウザワッサン

言うまでも無くぼくが勝手に考えた料理名です。

クロワッサンのようなパイ生地に餃子を詰めたような料理です。ちなみに上は甘い砂糖のようなものがコーティングされています。

甘塩っぱいのは確かに美味しいですけど、何でもかんでも甘くしてしまうのはなぜでしょう。

[叉燒酥が本当の名前。いやでも待って。日本では「ギョウザワッサン」のほうが売れる(確信)。]

北京烤鴨

そう、北京ダック。広東料理で北京料理。細かいことは気にしてはいけません。言わずと知れた高級食材を食べられるのに、それを指摘するのは野暮というものです。

指摘するような人は「広東クレーマー」です。影真冇用……真系冇用!

ところでこのダックは頭がついています。アヒルに頭ついてると、ちょっと怖くないですか?「オマエ、オレ、タベル、ユルサナイ」という気迫を感じます。

そんなアヒルの怨念もむなしく、一流のシェフによってばらばらに解体されてしまいました。そう、彼は2度殺されたのです。

こうしてバラバラになった肉は、生前の姿をかたどった皿に載せられます。

なんとなく切ない気持ちになってしまいます。

さて、まずは大先生に北京ダックの食べ方をご教示頂きます。

ぼく、バーミヤンでやったことあるから知ってた。

まず、生地を用意したら、アヒルの皮、キュウリ、ネギを載せます。

このアヒルの皮を1枚だけとるか、それとも2枚以上とるか。その人の性格が大きく反映されるところだと思います。

白砂糖か沾醬(つけダレ)をかけていただきます

砂糖は遠慮して、つけダレでいただきます。

さて、お味は言うまでも無く美味なのですが……。

なんだか日本で食べたときより何倍も美味しく感じます。具体的においしさ何倍くらいでしょうかね……。

そうだ、台湾にゆかりのある数字を掛け合わせて暫定値としましょう!(以下茶番、読み飛ばしてください)

日本での初任給が台湾の初任給の約2.1倍。現在1台湾ドルは3.6円。今年は民国107年ですが、中華民国(台湾)成立の瞬間を元年と考え、ロスタイムといえる2ヶ月分を加えて107.16年。

2.1(賃金の差)×3.6(貨幣の差)×107.16(台湾への敬意)=810.1296

端数切り捨てで810倍美味しかったと申し上げておきましょう!

大根餅

細切り大根で作られた四角いヤツです。味の方向性は粉っぽくないお好み焼きだと思いました。ソースとマヨネーズがよく合いそうです。

歓迎会が進み分かったことですが、留学生の女の子たちは中国語の初心者でした。心配していた事態は回避されました。

あれ、でもなんだろう……。全然心は晴れない……。

そう、彼女たちが中国語をしゃべれようとしゃべれまいと僕が浮いた存在である真実は変わりないのです!ヒエーッ!

[蘿蔔糕が本当の名前。でも日本人は大根餅で大丈夫!(たぶんね)]

スープ

北京ダックのアヒルを使ったスープです。とても薄味です。

突如として、隣にいた留学生の女の子が「あれ(アヒル)がこんなことになるのか」とつぶやきました。

あ、この子とは仲良くなれるかも。ちょっとそう思いました。

白菜に肉を包んで食べる

見た目は挽き割り納豆の炒め物みたいですね。

大先生「食べ方を教えてあげます。こうして包んで食べます。ちなみに、これはさっきの北京ダックの肉です」

隣の女の子「最終的にはこんな姿にされるのか」

何この子面白い。仲良くなりたい。

味は白菜の水気にギリギリ負けないような感じです。鴨肉の旨みを楽しむ感じだと思いました。

女の子「写真いっぱい撮りますね。」

ぼく「ブログに使うので」

女の子「あっ、ふーん(察し)」

……しくじったなあ。ブログやってるなんて言わなければ良かったぞ☺

野菜炒めたヤツ

茎が歯ごたえあります。塩気も効いていてうまいです。ちなみに小さな立方体の群れはショウガです。

ショウガをニンニクかと思って思いっきり食べたときの衝撃ったらないです。

でも、おいしいです。1本食べました。

[これの名前は清炒芥蘭です。メニューで見たとしても正体がわからなくて頼めないタイプの名前してますね。]



謎肉

ブログのこと考えていて、何の肉か聞いていませんでした。本末転倒。

甘辛煮みたいな感じでした。骨の雰囲気と肉の味から豚肉だと思います(結構自信あります)。

ビーフン

This is rice noodles. (これはビーフンです。)

小学校の給食で時々出ていました。おいしかったなあ。

しかし、こちらのビーフン。そんな思い出補正を打ち破るほどおいしかったです。野菜や肉の出汁を吸っているからでしょうか。量が少ないので二口で食べきってしまいました。

ゆでたエビ

小ぶりのエビで身は柔らかめ。味も薄めですが、旨みがあるので美味しいです。殻ををむくのが面倒くさかったので、そのまま食べました。

あ、そうそう、エビのしっぽとゴキブリは成分が一緒って言うヤツいますけど、そんなこと言ったら、汚いオッサンと橋本環奈の組み合わせの方がよっぽど成分的には近いとおもいますよ。

ん……?ということは、オッサンを抱きしめれば、成分的には橋本環奈と抱き合っているのと同じってことか!

ひらめいた。

ところで、エビ食べているとあの日のことを思い出しますね。

[白灼蝦が本当の名前。ちなみに蝦釣りのエビは泰國蝦です。日本語だとオニテナガエビ。ขอขอบคุณ]

デザート

パイナップル、梨、スイカ、グアバの盛り合わせです。

生まれて初めて果物をナイフとフォークで食べました。囓って食べようとおもったんですけど、みんな律儀にナイフを使っているので、ぼくもナイフを使いました。日本人特有の集団心理には勝てませんでした。

おわりに

おいしい料理を先生から振る舞っていただきとても嬉しいなと思いました。

留学中にこんな良いものを食べる機会はなかなか無いですからね。

そして、ぼくはその嬉しい気持ちのまま布団に入り、アヒルの悪夢にうなされるのでした。

それでは、また……。