台湾の大学の日本語の試験は非常に高度な心理戦を強いられる問題だった

台湾留学

こんにちは、ふぐです。

今日はクリスマスですね。1人でも全然寂しくないのに、それを言うと「強がりじゃんwww」といわれます。かといって、寂しくないのに「寂しい」と言うのは負けた気持ちになりますね。

そう、お気づきだろうか……。もう「クリスマス」という単語を発した時点で負けは決定していたのだ……。

何という事態だ。

しかし、逆に考えると、クリスマスと言わなければ負けることはないのです。

まあ、そういうこと考えてる時点で負けなのでさっさと本題入ります。




日本語試験

さあ、今回は学校で出題された試験の奥深さを一緒に感じていきましょう。

台湾のココロの広さがわかる問題

日本の国土に関する文章です。

まず、この問題の答えは、2,400㎞。

しかしですね、いいですか。

日本の南北の長さは経線に沿って測ったときに2,787㎞です。

その差なんと、約380㎞。これが全て消し飛ばされている。なかったことになっている。

細けーことは気にすんな!という台湾人のおおらかさが現れた文章である。

つまり380㎞は0㎞と考えて差し支えない。

しかし、この380㎞のすごいところはここだけではない。

380㎞とは、なんと台湾の南北の長さなのである。

つまり、この文章の理屈で言えば台湾の南北の距離は380㎞であると同時に、0㎞でもある。

台湾は東西に延びる長さ140キロの線分と化したのである。

これは大変な発見である。そこで実際に台湾人の友達にLINEでこのことを伝えてみた。

「什麼意思(どういう意味だ)」と返事が来た。

つまり、「そんな当たり前のことを今更聞くなんてどうかしている」ということだろう。

たしかに、突然「日本では日本語を話すよね」と当たり前なことを聞かれたら「どういうこと?」と聞いてしまうにちがいない。

そこで、日本にいた頃にブログ制作を手伝ってくれていた「たつ」にもこのことを伝えてみた

台湾に留学に来て僕はあまりに成長しすぎてしまったようである。

高度な心理戦

この問題は何も考えない頭空っぽの日本人が解答するととなるだろう。

しかし、僕は答えがと考えた。

なぜか。

日本人は礼儀を重んじるものであり、それが日本語にも反映されているからだ。

コートを着たままで構いませんなんて言われるのは本来ならコートを脱がなくてはいけない場でのセリフだろう。

夏場の就職活動における会社説明会で「今日は暑いのでジャケットを脱いでも構いません」と言われ、言葉の通りにジャケットを脱いだ大学生は皆落とされたという話がある。

何が言いたいかというと、このコートに関するセリフも本来なら脱がなくてはいけないのに、日本語ではあえてこのようなセリフを用いるのである。

また日本人の特性上こういう場合もある

ふぐ
あいつ、コート着っぱなしだけど、気づいてないな。でも、恥をかかせるのは良くないな
ふぐ
あ、今日は寒いですよね。コートは着たままでも構いませんよ。
ふぐ
おっとこれは失礼、僕としたことが脱ぎ忘れていました!

ここで、答えが1.コートを脱がなければなりませんか、4.コートを着ていてはいけませんに絞られる。

さらにもう一つ見るべき点がある。

問題をよく見ると

意味が最も近ものを、1・2・3・4から一つえらびなさい。

となっている。そう、近いではなく、近ぃである。いをぃにするということはわざわざ「i」の手前に「x」か「l」を入力しているのだ。

つまり、この文字の特徴からして相手は女の子といえよう。

「ぅちのゆってることに意味が最も近ぃものを、1・2・3・4から一つえらびなさい」と言われていることに気づけるかが鍵となる。

いいですか、リンゴが3個あってあと2つリンゴを買ったらいくつになるか分かりますか。

「5個」ではありません。

「女は…最初にその3個のリンゴをどこで買ったのか…聞いて欲しいの…そして残りの2個のリンゴを一緒に買いに行って欲しいの」

それが答え……

です。

女の子が「コート着たままで構いません」と言った場合は「あなたのコートを着せて欲しい」ということになるわけです。

そう、あなたが置かれている状況は、4.コートを着ていてはいけないわけではないのですが、1.脱がなければならない状況なのです。

この微妙なニュアンスの違いをできるのが本当の日本人といったところでしょう。とてもいい問題ですね。

答えは2です。

高度な心理戦2

この問題を見ていただきたい
この問題では、花でいっぱいになるという意味に最も近い答えを選ぶ必要があります。

正直言ってどれも主観が入りすぎていて非常に難しい。

しかしここでも注目したいのが、問題文。

意味が最も近ものを、1・2・3・4から一つえらびなさい。

やはり、女性である。ここは大きなヒントとなる。先ほどは思慮深い女性だったようで間違えてしまったが、今回は大丈夫だ。

まず、女性の前で花をきれいと言うのは間違っている。なぜなら目の前の女性の方がきれいだからである。顔の問題ではなく、そういう気持ちが大切なのだ。

となると答えは簡単。

。花でいっぱいの道は不便で仕方ないに決まっている。僕は自信満々だった。

しかし、答えは2であった。

なるほど、自分の気持ちに嘘をついてはならないということだろう。深い。

モテない原因

リスニングの問題なので書き出さしていただく。

女:もしもし、健二?

男:あ、光子、どうかした?

女:あのさー、ごめん。今日の約束なんだけど、 何か頭が痛くって、薬飲んでも治らないんだ。

男:えー、大丈夫?

女:うん、まあ。で、悪いんだけど、海に行くの、 今日じゃなくて明日にしてもらえない?

男:そっかー。いいよ。頭が痛いんじゃあ、 楽しめないしね。

女:ほんとごめんね。

男:いいよ、いいよ。気にしないで。それよりゆっくり休んだ方がいいよ。

女:うん、ありがとう。

男:今晩もまだ具合が悪かったら、 明日もやめにした方がいいかもね。

女:そうだね。じゃ、また今晩電話するね。

男:うん、じゃ、今日はゆっくりしてね。

女:うん、ありがとう。

二人で海に行くのはいつになりましたか。

1.今日行きます。

2.明日行きます。

3.行くのをやめました。

4.まだわかりません。

この問題、僕はネタ抜きでを選びました。

僕の思考としては「海に行くのは明日(重要)。ただし、今晩も彼女の調子が悪ければいかない(予定変更の条件)」

だったのです。

しかし、どうやら「今晩彼女の調子が悪かったら行かない。ただし、いけるとしたら明日」というのが正しい解釈だったようです。

最も重要なのは彼女の体調であり、それを主軸に考えているがゆえに、海に行くのが明日とは言い切れないというわけです。

したがって答えはだったのです。

僕はこの問題を通して自分中心の考え方をしていた事に気づかされました。

 

だから僕は彼女ができないんだ。

女心を分かったつもりになっていて、何も分かっていない。

クリスマス・イブに1人なのもそういうことだったのか。

 

僕はショックを受けた。それはまるで雷のような衝撃だった。

泣いた。あふれる涙も気持ちも大雨のようだった。

 

 

そしてもうクリスマス・イブは終わっていた。