ごきげんよう、ふぐだ。
今回、私はカレーを食べたので、この記事で書き連ねていきたいと思う。
「は?カレーなんて興味ねえし」などという声も聞こえてくるが、私が興味あるのだ。
このブログは、読者様を楽しませると同時に、自分が読み返すという意義もあるのだ。
カレーに関する新しい出来事があれば漏らすことなく書くのが私である。
そろそろ「カレー」のカテゴリを新設しても良いと思っている頃だ。
私はCURRYが大好きなのだ。
図書館対面
これは台北国立図書館、繁体字で書けば臺北國立圖書館。台北メトロの永安市場駅付近にある。
ところで、ネットの影響で、台湾に住む前は「圖」の字が開いたニンテンドーDSのようにしか見えなかった。
現在はそんなことはない。ネットミームとは恐ろしいものである。
さて、優秀かつ、意識の高い私は図書館で勉強を終え、いささか腹が減っていた。
駅に向かう途中、とある一件の店が目にとまった。
外観からしておしゃれそうな店である。
雰囲気もよさげなので、今夜はここで夕飯をとることにした。
内装も非常にしゃれている。カップルで台湾にきた場合はデートで来ても良いかもしれない。
彼氏は自分の中国語能力を彼女にひけらかす良い機会にもなるだろう。
彼女を作ることよりも、初級中国語の学習の方が簡単にちがいない。
さて、メニューを開こう。店の外観イラストが印刷され、これまたしゃれたメニューである。
図書館の対面に位置する店だから、店名が「圖書館對面」。日本なら、さしずめ「Opposite The Library」とでも名付けるだろうか。
何でもかんでも、英語にすれば良いというわけじゃないぞ日本。すぐに英語に頼らずに、自国の漢字を使用する台湾を見習うべきだと思う。
とはいえ、仕方ない。確かに英語は便利である。むしろカタカナ語なんかは偉大といえるかもしれない。
ただし、「高輪ゲートウェイ駅」はどうかしてると思う。
さて、こういうおしゃれな店はだいたい高い。そして、ここも例に漏れず高い。
「炸雞塊咖哩歐姆蛋包飯(フライドチキンオムカレー)」を注文。240元である。
ただ、コレはあくまでも台湾での話である。240元とは日本円にして約870円ほどとなる。
いかがだろうか、日本基準で考えればさほど高くはないだろう。
むしろ毎度毎度、800円前後の食事を見るたびに「高い高い」と言う人間がいたらどうだろうか。
私ならシバくと思う。
しかし、台湾ではコレは間違いなく高いのである。私はそんな生活をしている。
フライドチキンオムカレー
これがオムカレー、英語にするならOmurice with Curry
美味しそうである。ご飯は300gほどあると思う。
見た目は満点といえよう。
さて、まずは、本題と言えるカレー部分を食す。
なるほど。
「ちょっと離れたカレー」と私は名付けたいと思う。
「離れた」とはどういう意味か。
たとえば、聞くときは音源から離れると、聞こえにくくなる。
見るときはその対象から離れると見えにくくなる。
そんな感じで、このカレーは例えるならちょっと舌から離れたような、そんな味なのである。
よく煮込まれており、薄いわけでもない。おそらく隠し味に花山椒が効いており、確かにおいしいカレーにはちがいない。
だが、なんか離れているのだ。
普通のカレーがCURRYだとしたら、これはcurryといった感じだ。
ただ、私の舌がおかしくなったわけではない。普段の台湾の薄味は美味しく堪能しているし、なんならこの付け合わせの根菜ピクルスは強烈に酸っぱいと感じた。
カレーには福神漬けか、らっきょうか、ということがよく話題になるが、このピクルスは第三勢力になりうるかもしれない。
ちなみに私はなにも添えないのが一番好きだ。
さて、今度はオムレツ部分に注目していただきたい。キラキラと光っているではないか。
なんと美しいことか。
世の中、イルミネーションだの宝石だのキラキラしたものが好かれるのにも納得がいく。
おわかりいただけるだろうか、この卵の厚さ。大満足のボリュームである。
生卵を食べられない台湾生活の不満もみるみると解消されていく。焼いた卵いいじゃん、と。
フライドチキンの部分もおいしい。
なんというか、唐揚げである。日本の唐揚げのような味。おいしい。
唐揚げもたくさん入っていて、申し分ない。
また、注文すると合計30元引きということで、ブルーベリースムージーを注文した。
スムージーというのがまた私にとっては懐かしい響きである。
たしか、5歳の時にスパリゾートハワイアンズでスムージーを飲みまくってお腹を壊して以来、「スムージー」という名のものを飲んでいなかった気がする。
なお、お腹を壊したことと、飲んでいなかったことは一切関係ない。
いうまでもなく、スムージーはおいしかった。
と、こんな感じで本日は非常に有意義な一日となった。
おわりに
と、いうわけで、台湾で食べるカレーにことごとく文句を言っていた私だが、今日のカレーは満足だった。
ちなみに、意識高いと言ったが実際はそんなことはない。既にご存じの方も多いと思う。
冒頭で図書館で勉強してたというのも嘘である。
また、中盤で述べた「生卵を食べられない不満」というのも嘘である。日本でも大して食べない。
また、文章全体を通してカレーのスペルがCARRYになっていたことにはお気づきだろうか。
無意識か思い込みか、気がつかなかったかもしれないが正しくはCURRYである。
私の遊び心である。ぜひ、今ここで見返してみて欲しい。
人間とは実に騙されやすい生き物であると私は思うのだ。
嘘である。