どうも、ふぐです。
台湾留学を主軸としている当ブログで、今回は投資(しかも騙された)のお話をします。
えーっ!台湾の話じゃねえのかよーッ!
という不満も聞こえてきそうですが、よく考えてみてください。
ぼく、普段から台湾関係ないこといっぱい書いてるでしょう?
今回はFX(外国為替証拠金取引)に関わることです。
しかも僕、この一件でブログ10年分の運営費を失っているんですよ~
実に興味深いですね!
明日は我が身、人の不幸は蜜の味ということで、是非読んでいってください。
投資を考えている人は絶対読んでください。
まずタイトルのMAMとかPAMMって何やねん
良い質問ですね~、これはですね、投資の方式の名称です。
他人に投資を任せる投資方式(マネージドアカウント)となっています。
まず、トレーダーのアカウントと自分のアカウントを紐づけします。すると、紐づけされたアカウント達が、自動でトレーダーと全く同じ取引をするようになります。すごい!
しかも、アカウント自体は自分のものなので、お金を持ち逃げされる心配がありません。やったね!
利益の30%くらいをトレーダーに報酬として支払いますが、損失が出た場合は報酬ナシです。
つまり、トレーダーは頑張らないと報酬ナシになってしまうので必死に頑張ります。
コレがMAM、PAMMの仕組みです。
MAMはトレーダーの取引を見ることができ、PAMMは見ることができない。そういう認識でOKです。
何言ってるかわかんない人もOKです!
にしても、安心なシステムじゃん!金預けてウハウハやんけ!
そう、本来はそうあるべきなのですが……。
まさかの大損!ふぐ氏、二週間で12万円を全て失う快挙への道
うん、たしかに、大金には違いないのですが、FXの世界では軽傷の部類だと思います。
では、損失への過程をお話ししていきます。
まずは口座開設
今回は仲介者によって、GemForexという証券会社でアカウントを作ることになりました。
無事アカウントを作り終え、晴れてプロトレーダーと同じ取引が、自分のアカウントで勝手に行えるようになるわけです!テンション上がりますね。
ウキウキで10万近くの資金を日本の口座から投入。
この口座には留学のために貯めた資金の余り、そして両親や祖父母が誕生日祝いにと、くれたお金が入っていました。
お金が増えたら留学を後押ししてくれた両親や、普段から可愛がってくれた祖父母に元本を残して渡そうとワクワクしていました……(遠い目)。
組織の仕組み
では、そんな素晴らしい(笑)投資環境を用意してくれた組織をご紹介。
組織図はこのようになっています。
証券会社とトレーダーと運営者が3者間の契約を行います。その中で運営者が投資案件をばらまきます。
僕の場合は運営の間に仲介者(友人)がいました。
運営者と仲介者はどうやって儲けるの?ボランティア?
1.トレーダーが口座を作ることで儲かる
仕組みは単純。顧客が口座を作ることで報酬が得られる、という認識でほぼ正しいです。
新たな顧客を得た証券会社が、運営者(場合によっては仲介者も)に報酬を出します
2.顧客が取引をすることで儲かる
ここは脱線してしまうので詳しい仕組みは省略しますが、証券会社は、顧客が得しようと損しようと取引をする時点で確実に入る利益が存在します。
さらに、ほとんどの海外の(←ここ重要)証券会社は顧客が損するほど得する仕組みとなっています。
これは、簡単に言うと、FXは全体の9割が負ける世界だということに起因します。
つまり証券会社は、顧客と逆の取引をすれば、取引の9割で勝てるという理屈です。
海外じゃなきゃだめ
実は先ほどのPAMMとMAMの仕組み、日本では完全に違法なんです。
コレは運営者に対する規制なので、運営者の籍が海外にあれば問題ないものとなっています。
僕なんて台湾から投資しちゃって格゙好゙い゙い゙な゙あ゙!(ヤケクソ)
すごいぞ!怒濤の大損大会!言い訳飛び交う謎展開!
4月末のある日、証券会社(GemForex社)のサーバーがダウンしました。
サーバーがダウンすると、取引ができなくなります。
しかし、取引ができない間も世界の通貨価値は変動します。
つまり、その間は損失が膨らんでいても何も手をつけられないという事態に陥りました。超ヤバい。
僕のアカウントも大損
サーバーダウンによって僕のアカウントも大損を被りました。
でも大丈夫、こういうときは証券会社が補填してくれる……はず?
運用者は本当にプロトレーダーか?
サーバーが復帰した後に、おかしなことが起こり始めました。
復帰後にトレーダーが損に損を重ねた取引をし始めました。そして、自動的にトレーダーと同じ取引をする僕のアカウントのお金もみるみる減っていったのです。
その後も何度も何度も取引が行われましたが、ほとんどが負け取引でした。ヒエ~ッ。
ぼくは、途中から何かのバグで取引のプログラムが完全に真逆になったんじゃないかと思いました、うん。
運営者のお話(時系列)
- 損失はサーバーダウンのせいなので、今回の損失はほぼ補填される。
→どう考えてもサーバー復帰後の取引での損失の方が、比べものにならないくらいデカい。 - 今回のサーバーダウンは証券会社が意図的に起こしたものだ。
- 損失の65%は返ってくる。残りは証券会社と協議中
→証券会社に問い合わせたところ、「そんな話は聞いていない、こちらから運営者に抗議する」 - これらの事情を受けて仲介者がもう一度運営者に問い合わせる
→こっちから連絡するまで黙ってろ(意訳)
ヤバいニオイしかしません。
他にも
- 「トレーダーはアメリカ人」と言っていたけど日本人だった。
- 運営者は1人と言っていたけど、実は2人でしたと言いだす。
- ツイッター上でさらに別の「運営者」の名前が出てくるなどカオスな状況に。
証券会社は損すると儲かるし、取引しても儲かる
今回、僕の参加していた案件。相当多くの人間が参加していたようで、中には百万単位で投資している人もいました。
先ほど申し上げたように、顧客が取引すると運営者には報酬が入ってきます。
では、運営者の下にいる、僕を含めた多くの人間が一気に取引したら?
運営者は取引の報酬でウハウハです。うらやましい。
いっぱい取引をしとけばそれでよし。
顧客が損失を出したところで、運営者の契約相手の証券会社にとってはむしろ好都合。痛くもかゆくもないでしょう。
契約は自分の意思でしたのだし、解約もできたでしょう?
もちろん多くの顧客が、一時的に紐づけを解除しようとしたり、取引を終わらせようとしました。
しかし、コレに関しては我々顧客の動きをを封じ込めた悪魔のセリフがあったのです。
「いまアカウントさわったら、保証されなくなる」
というお知らせが運営からありました。
つまり、我々は自由に取引を停止したり、紐づけを解除する権利があったのです。
にも関わらず、その権利を行使することで損をする、という運営の言葉によって、結局じわじわと資金の全てを失うことになったのです。
事件が起こってから20日以上が経ちますが、なあなあな状態のまま明白な連絡もありません。
台北の高温多湿な環境ですくすくと育ったゴキブリを全部運営者の家にワープさせたい。
次のページでは投資詐欺に騙されないためには、そして怪しい投資案件の特徴について解説します。