今回、私は、台北市に住む1人の青年を追うことにした。
記事の中ではプライバシーに配慮してFさんとさせてもらう。
今回の取材で一体何がみえてくるのだろうか。
晩ご飯の話
Fさんが夕飯を買うということで、コンビニに同行した。
F「あ、齋藤飛鳥ですよ。」
日本でも大人気の齋藤飛鳥氏の、等身大パネルがコンビニの入り口に置かれていた。かわいい。
どうやら齋藤飛鳥氏は冷やし麺が一番好きらしい。
そして、手に持っている冷やし麺の皿は明らかに合成である。かわいい。
と、ここでFさんがコンビニから出てきた。
自宅まで同行することに。
Q,何を買ったんですか?
Fさん「ああ、鶏肉と焼肉の入った駅弁です。」
なるほど、駅弁をテーマにした弁当を購入したようだ。
この弁当に書かれている奮起湖といえば、台湾の内陸の方にある阿里山からも近い。
パッケージイラストにもあったように、この阿里山火車が有名なのである。
F「本当は排骨麺にしたかったんですけどね、あいにくその店が今日は休業日だったんで、仕方なくこっちにしたってかんじです。」
排骨麵
揚げた肉をのせた、台湾や中国の中華麺のこと。
F「今日、”麻原彰晃はパーコー麺が大好物だった”って記事を見たんですよ。それで、「パーコー麺」って何だ?と調べてみたら、排骨麺のことだったんですよね。読み方全然違うじゃんって思いましたよ。」
確かに排骨なら”パイグー”くらいの発音にしてもらわないと分からない。
F「それで、排骨麺を食べたくなったんですけどね……」
麻原彰晃が台湾に思わぬ経済効果を及ぼしていた。
Q,ペットボトルの水を飲むんですか?
F「そうですね、前はお茶も飲んでたんですけど、お茶って空腹で飲むと気持ち悪くなるんで、最近はもっぱら水です。」
F「台北の水道水はめっちゃマズいし、日本と違って衛生的にも飲んだらダメですしね……。」
F「おかげで冷蔵庫は水のストックだらけですよ」
なるほど、Fさんは顔からして、お腹が弱そうだし、台北の水道水を飲んだらきっと大変なことになるだろう。
F「野菜が少ないですね、野菜が。いやー、健康のためにももう少し野菜が欲しいところです」
なるほど、ふぐ氏は健康志向らしい。
だったら、もう少し外に出て活動するべきなのではないだろうか。あとサラダ買え。
F「焼き肉、厚さがメチャクチャ薄いですよ……。味は珍しく濃いんですけどね、フフ」
確かに、メチャクチャ薄い。肉が衣に包まれていて、衣の方が分厚いではないか。
また、彼の言うように台湾の料理は基本的に薄味ばかりで、濃い味の料理は多くない。
F「う~ん、八角も効いていますね。そういえば、台湾に遊びに来る日本人の友達が、ことある度に「八角が苦手」、「八角が~」、「八角の~」ってやかましいんですよね。じゃかましいですよ。マックとかモスで食っとけという話ですよ。」
なるほど。
しかし、私は知っている。
Fさんも、去年の3月初旬に台湾に来たとき、士林夜市で「うわ、コレ八角入ってんじゃん。胡椒と塩だけでいいのにさ~。八角とか余計なものいれんな」と悪態をついていたことを……。
F「いやー、これも、なかなかおいしかったですよ。台湾の弁当ってホントおいしいですね。」
Q,骨のゴミが出ちゃいましたね。台北では生ゴミが2種類に分かれていて、分別がチョット面倒ですよね。
台北市の生ゴミ(厨餘)分別事情
生ゴミは、家畜の豚が食べることのできる「養豬厨餘」と、堆肥にするための「堆肥厨餘(非養豬厨餘)」に分別する。
骨は堆肥厨餘となる。
F「いいですか、燃やせそうなものは全部一般垃圾(燃やせるゴミ)です。骨は燃やせるんで一般垃圾なんですよ。ゴミ収集車にポイーwwww」
そういうこと言ってると、燃上するのがゴミだけじゃ済まなくなるのでやめてほしい。
おわりに
いかがでしたか。
これは非常にだらしのない例ですが、読者の皆様にも台湾の生活事情が、少しおわかりいただけたのではないかと思います。
また、当ブログはリピーターさんが多いため、お気づきの方も多くいらっしゃると思いますが、Fさんは私です。
……もう少し、有意義な留学生活があってもいいのではないかという気持ちに襲われながら、私はこれから寝るとします。
以上、現場のふぐでした。おやすみみなさい。