【阿里山火車】日の出なんてただの太陽じゃんと思ってたけど違いました

台湾留学

おはようごさいます。2日連続で5時起きを強いられ疲労困憊のふぐです。

前回の記事でお伝えしたとおり、今回は日の出を見に行きます。

バッチリ日の出を撮ってきましたよ!

一緒に見ましょう。




始発電車で日の出が見られる場所へ

外気温5度を下回っているのに、コテージに暖房は、ない。

この時点で布団からでたくなかったのですが、記事にしなきゃという使命感によって、布団から出られました。

ブログって偉大ですね。

 

駅は朝から長蛇の列。まだ5時台なのにすごい。iPhone発売初日みたいになっています。

ちなみに、昼間はすいています。

切符を買うなら、前日の昼に往復分買うことをオススメします。

切符がオシャレ。観光地の鉄道といった感じですね。

阿里山から祝山という場所に向かいます。だいたい6㎞くらい離れています。

切符は自動改札ではなく、駅員さんに直接渡しして、改札ばさみで切られます。

こちらが阿里山鐵路の列車。

ナローゲージとよばれる、線路幅が狭く小さい鉄道です。

おもちゃのように見えますね。

 

出発前に念入りに点検をしています。

実は、阿里山鐵路は過去に何度も転覆死亡事故を起こしています。

最近、2ヶ月の間には4回も脱線事故を起こしたことで、1度営業を停止しました。

その後、設備を見直し営業再開したとのこと。

 

……本当に大丈夫なのか?

 

さて、点検を終え、列車がホームに入ってきました。

登りは機関車が一番後ろから押し、下りは機関車が先頭で引っ張る方式となっています。

車内は狭く、人が乗り降りするだけで大きく揺れます。

座席は40席で、車両の定員は70人です。

ちなみに、以前、客の載せすぎで転覆しています。

 

外は真っ暗でほとんど何も見えません。

車輪とレールが軋むのか、もんのすごくでかい音が森に響いています。

わかりやすく例えると、鈴虫を5000兆匹飼っている状態みたいな音です。

耳壊れる。

 

とかなんとかしている間に、みるみる外が明るくなってきました。

この写真はさっきの真っ暗な車窓の写真を撮った、5分後に撮ったものです。

たった5分でこんなに明るくなるんですね。

祝山駅に到着。

祝山駅は海抜2,451mに位置する、台湾で最も高い位置にある駅です。

日本の普通鉄道の最高地点駅は、長野県の野辺山駅です。海抜1,375mに位置します。

そう考えると2,451mに位置する祝山駅すげーっ!

 

さあ、日の出が見えるスポットに急ぎましょう。

看板には日の出が7時5分、終電が7時40分と書かれています。

終電早っ!

こんなに運行時間帯が短いにもかかわらず、この路線が阿里山鐵路の中では売り上げナンバーワン路線だそうですよ。

 

日の出が見られる場所は、地面に分厚い霜に覆われてています。寒い……。

 

よく見ると、空気のモヤの中に、陰線(山の影と陽の光の境目)が見えます。

ここまで見えるということは、もうすぐ日の出です。

寒さをぐっとこらえ、期待に胸を膨らませます。

 

日の出ダイジェスト

3分間の日の出の様子を鼻水を垂らしながらまとめてみました。

台湾の日の出をお楽しみください

さあ、時刻は7時3分。まだ太陽自体は出ていませんが、なんとなく「あそこから太陽が出るかな?」という予測が付きます。

次の瞬間キラッと陽光が差し込んできます。この瞬間の光は強烈に感じます。

秒単位でみるみる太陽が昇るのを感じられます。

太陽が見え始めてから1分。太陽が真珠のように見えます。僕はこの瞬間が一番美しいと思いました。

さらに1分。ここまで来ると肉眼で見るのは危険です。見ている人居るけど。

周りがかなり明るくなり、冷えた身体に日差しの暖かさを感じられるようになります。

 

日の出を見ることで、太陽の美しさを感じ、さらに、太陽のありがたさも感じることができました。

 

ありがたやありがたや……。

 

確かに、日の出の太陽は普通の太陽とは違いました。

やっぱり、何かを評するためには実際に試さなくてはいけませんね。

じゃ、帰る

日が照っているとはいえ、高山の朝はやはり寒いです。

早くコテージに戻って布団に潜りたい気持ちでいっぱいです。

 

寒いので、列車を待つ間に、熱いミルクティーと、さつまいもを買いました。

さつまいもはびっくりするくらい甘くなかったです。

でも、パサパサのさつまいもに熱くて甘いミルクティーをあわせると、なんとも、美味しく感じてしまうのです。

 

7:40の「終電」に乗ります。

行きは人でいっぱいだったはずなのに、帰りは急に減りました。

どうやら、歩いて戻る人も少なくないようです。

確かに、6kmの移動に片道150元も(約550円)しますから、景色を見ながら歩くのもわるくないと思います。

 

僕はイヤだけど。

 

人が少ないと、小さな車内もあまり狭く感じません。

行きは暗くてよく見えませんでしたが、急カーブが連続していることがわかりました。

どうやら、これが鈴虫5000兆匹分の鳴き声の原因みたいです。

 

途中車体が揺れに揺れて、転覆するんじゃないかと本気で思いましたが、無事戻ってきました。

よかった。

 

おわりに

太陽は極地を除いて、どこでも毎日昇ってくるものです。

台湾の山に登らなくとも、日の出は見ることができるので、たまには、どこか少し落ち着いた場所で、日の出を見るというのも乙なのではないでしょうか。

 

僕は朝起きるのがあまり得意ではありませんが、またどこかで日の出を見てみようと思います🌄

 

帰りに手袋の右手だけなくしました。