人は生きていると様々な困難に直面しますね。
地獄のような派遣に行かされてしまったり、話が通じない人と一悶着あったり、この時期に就職活動させられたりなどなど……。
そんなとき僕は平沢進先生の曲を聴いて救われます。
とはいえ、音楽を聴いて窮地を脱しようとしたり、ストレス緩和を試みること自体は大して珍しいことでも無いと思います。
しかし、平沢先生の音楽はひと味ちがうんです。
「ヨシ!頑張ろう!」とかいうポジティブな気を引き起こさせるのではなく、
ああ~もうしょーもな、全ての悩みがゴミに感じてきたなぁ~
という気持ちを引き出してくれるような音楽です(個人の感想です)。
宇宙を見て自分のことを小さく感じてしまうアレに似ています。
とにかく普通じゃないです、日本語なのに外国語を聞いているような感覚になります。
お、気になってきましたか?
ということで、僕の好きな平沢先生の曲を何曲か紹介するので、是非読んでください。
僕が好きな曲
YouTubeリンクをタイトルにつけておきますので、気になったら是非見に行ってください。気に入ったら買いましょう!(←超重要)
2D OR NOT 2D
歌い出しは「エデンに先立つカンブリアへ いざ天井にムーン なお上にはマーズ いけサンシャインの形は壁画じゃどんなかと 2D 2D OR NOT 2D」
はい、初手安定の理解不能ですね。
台湾留学で精神的に死にそうだった時期、これをめちゃくちゃ聴いていました。
脳みそが虹色になる感覚がありました。ちょっとよく分かりませんけど、そんな感じです。
あと、MVの後ろで踊っている人の真似をすると非常にハイな気分になれますよ。
論理空軍
MVで本社を爆撃するシーンがネットで大うけしました。
歌詞は相変わらず理解ができませんが、メロディーがかなり好きです。
この曲、メチャ好きなんですけど、話すことが思いつかないのは、この曲を理解しきれていないからです。
平沢進アンチが滅多に現れないのも同じ理由です。
理解できなきゃアンチになりようがないのです。
夢見る機械
タイトルのリンクは大好評だったフジロックフェス版です。
フェスは最近ですが、曲は1990年製です、すげえ!
歌詞の文章は比較的簡潔ですが(感覚麻痺)、単語のつながりが難解すぎて、やっぱり理解ができない曲です。
イントロと、サビの「エントロピー!ネゲントロピー!地場をぬって走れ 八百万の谷越えて」が特に好きです。
それぞれの単語の意味はわかりますが、文章になると途端に意味が捉えられなくなりますよね。
他にも「とらわれの娘よ わたしを訪ねたまえ」という歌詞。
文字通り捉えれば無理な話です。とらわれてるのに。
Boat
明るい曲調で愉快な曲調です。
歌詞も珍しく、文字通りには理解することができます。
しかし、歌詞の本当の意味は「何か」の状況を言い換えたものだといわれています。
その「何か」が、なんなのかハッキリとは分からないのでやっぱり簡単には理解ができません。
歌詞の中に現れる手間隙ボートが何を象徴しているのか……?
最近なぜかこの曲が頭の中でずーーーーっとループ再生されています。

ちなみにこの曲は、替え歌に原子力というものがあって、こっちは非常にわかりやすい歌詞で社会風刺をしています。歌と作詞は平沢進ではなく、ステルスマンという謎の人物です。
個人的には、内容がストレートすぎて、う~ん?という感じです。
Sign

ベルセルクという漫画を原作にしたゲームのオープニング曲に使われてす。
迫力の権化と言うにふさわしい曲です。
死ぬまでに一度は生オーケストラで聴きたいです、絶対に。
歌詞は架空言語です。つまり理解は不能です。
架空言語な上に、平沢先生本人の意向で歌詞は非公表なので、カラオケでめちゃくちゃ歌いにくいです。
ネットでは「(`Д´)ワージッ! パーパパパパパッパパッパパー」でなじまれています。
ワージッと検索すればこの曲が出てきます。すげえ。
ちなみに、ワージッの本当の発音は「プラーマシップ」です。
部分的に平沢先生が歌詞を公表していますが、全くなじまずに、空耳歌詞が浸透しきっているのが現状です。
この状況を平沢先生本人は「心地良い」と評しています。
う~ん、もし日本語に訳せたとしても、歌詞はやっぱり理解不能のままなんじゃないかと思いました。
聖馬蹄形惑星の大詐欺師
聖馬蹄形惑星とは??
タイトルからもうキちゃってます。
歌い出しは「地下鉄はCatakombe 時は8時着火の5分前」
Catacombeとは地下の墓所のことです。
地下鉄は墓場なんですかね。
同じ大学の女の子とメンドクセー喧嘩をしてしまった日、帰りの地下鉄でこの曲を聴いていたら、ムカつくとか、なんとかしたいとか、そういう気持ちがなくなって、全てどうでも良くなったのをよく覚えています。
これが平沢音楽のパワーです。
ほかにも
人気曲としては、パレード、世界タービン、Big Brotherなどがあります。聴いてみてください。
難解な歌詞ばかりですが、解釈のコツは、平沢先生いわく、「素直に読むのが近道」
素直とは……?
まとまらないまとめ
平沢進の曲にハマると、最終的にほとんどの曲を好きになります。
よって、今回のような記事では、僕も含め、平沢進ファン(通称馬の骨)は膨大な量の曲を他人に勧めたくなってしまいます。
しかし、平沢進の曲は初見バイバイなどと言われてしまうほどに取っつきにくさがあるため、他人に勧めるときは慎重を期します。
そこで、我々は平沢進を知らない人でも、これなら聴いてくれるかな……?という曲をやっとこさ選ぶわけです。
その努力の甲斐あってか、2割もの人が逃げないで話を聞いてくれます。
少ないけど多いです。
そして、逃げて行った8割のうち、半分以上はいつの日か戻ってきます。
平沢音楽とはそういうものなのです……。たまげたなあ。
おまけ:ファンに愛されてる
下の画像をクリックすると、YouTubeの15秒程度の動画に飛びます。
とてもくだらないので、見てみてください。
んで、平沢先生本人はこういう動画を閲覧して楽しんでいるんです(困惑)
曲だけじゃなく、この人自身がかなり面白い人です。
ミュージシャンで初めてインターネットで音楽配信をしたのもこの人です。
興味があればぜひ調べてみてください。
ぼくはとりあえず、平沢先生にあやとりをさせてみました。はしご。