人は誰しも、間違いを犯すものです。
……大切なのは、その間違いに対してどう向き合うかですよね。
「ごめんで済んだら警察は要らない」なんて人が言いますけど、あの言葉の意図もよく考えたら不思議なものです。
何でも警察沙汰ですかーッ!
むしろそんなことで警察とかいう物騒な単語出してくることを謝って欲しいくらいですよ!
こんにちは、ふぐです。
……というわけで、今から10年前、中学一年生の時の僕が「ごめんなさい」させられたエピソードを書いていこうと思います。
警察は出てきません。
掃除の時間
掃除の時間ってありましたよね?
ある日、僕の班は体育館掃除でした。
鍵を壊した
体育館は格子扉があって、扉を開け放しててもボールが出て行かないようになっています。
で、格子扉って外側にあるんですよね。
この構造が悲劇を起こすことになります。
扉は職員室で鍵を受け取った僕が解錠しました。
しかし、ここが中学生なところ。
周りに居た班員のみんなは僕が解錠するやいなや、早く中に入れろと言わんばかりに、扉を開けてきました。
鍵が差し込まれたまま、扉は開いていきます。
扉に巻き込まれていく鍵を見て僕は焦りました。そして人生で初めて「スローモーションになる」ってのを味わいました。
(ちなみに人生2度目は自動車事故のとき)
そして破壊される鍵。
うぁっちゃ~、やっちまったぜ!
持つべきものはいい友達
さっきのイラストでは持つところがトンじゃっていますが
実際はこんな風に折れました。なんとか使えます。
さて、この件を受けて担任は「折った生徒が教頭先生に謝りに行くこと。鍵を開けたのはあんた(僕)なんだから、あんたが行きなさい」といいました。
しかし、班員のみんなは「扉を開けたのはふぐじゃない」「うちらが後ろからなだれ込む感じで開けちゃった」「折れたのはふぐのせいじゃない」と言ってくれました。
この年頃の子どもって、できることなら罪を他人になすりつけたくなるものです。でも、彼らは違いました。
友達ガチャってのがあるとしたら僕は大当たりを引いていますね。あのときは嬉しかったです。
担任の先生「みんなで行ってもしょうがないし、よくわかんないから代表で彼(僕)が行けば良いわ」
先生ガチャはハズレでした。
教頭の席@職員室
さて、放課後にガクブルしながら職員室へ。

みんなは、僕のことを悪くないと言ってくれました。
しかし、責任の一端は僕にもあると思ったので、素直に反省し、怒られる覚悟をしました。
沈黙
教頭「君はさあ……顔が反省してないんだよね」
!?!?!??!??!?
面食らいました。
顔が反省していないとは一体?
お?悪口か?
僕はなんと返せば良いか分からずに困惑しました。
結局、その後は、くどくど怒られるだけで、顔が反省していないという発言の真相は分かりませんでした。
あと反省文を書かされることになりました。
問1.下線部「顔が反省してないんだよね」の真意を答えなさい(配点80)
エピローグ
放課後でしたが、教室で班のみんなは僕のことを心配して待っていてくれました。うれしい。
みんな「なんて言われた?」
ぼく「顔が反省してないって言われた……」
大 ウ ケ
笑ってもらってちょっとスッキリしました。
それにしても、教頭は酷いですよね、僕は本当に反省していたのに。
ま、反省文はバックレたんですけどね。
……うん、反省してなかった。教頭は正しかった。
反省の顔