【必見】同じエンジンを積むCBR250R、レブル250、CB250Rの違いをエンジンスペックから徹底比較

バイク

皆さんこんにちは、ふぐです。

僕レブルに乗っていて思うことがあるんですよね。

CBR250Rのエンジンが元になっているにしては遅くない?

レブルや、CB250RがCBR250Rのエンジンからデチューンがされているのは周知の事実。

というわけで、今回はレブル250と同じ系統のエンジンを積む兄弟ともいえる、CBR250R、CB250Rのエンジンスペックから違いを比較していきたいと思います。

あと、CB250RCBR250Rが紛らわしいので色分けしておきますね!




比較車両

CBR250R(MC42)

今回紹介する車両たちのエンジンは、MC41というエンジンから始まります。

2011年に発売開始されたCBR250Rに積まれたものです。

その後2015年に仕様変更されMC41からMC42のエンジンに変更され全面的にパワーアップしました。

今回はMC41系統の中でもっとも数字の良いエンジンであるMC42の数字を引用します。

レブル250(MC49)

MC41型が元となるMC49型のエンジンを積むのがレブル250です。

250ccの爆売れバイクです。500㏄のレブル500と同じ車体を使っており、とてもでかいです。

2020年にLEDライト化、サスペンション改善、シート改善等が施された、見た目がより一層クールな新型が出ましたが、エンジン系のスペックは全く同じです。

CB250R(MC51)

今回の三台の中で最も安価なバイクです。

安価というと聞こえが悪いかもしれませんが、倒立フォークや、ラジアルマウントキャリパーをはじめ、この価格でこの装備!?(嫉妬)という要素が盛りだくさんのバイクです。

同時期に出たCBR250RRとも比較されることがあります。CBR250RRはマジモンのスポーツなのに。

それはCB250Rが、それと比較されるに足りる性能を持っているということです。

結論から言って、CB250Rを買った人は勝ちだと思います。おめでとうございます。

MC41系統エンジンと比較する三台の共通点

まず、エンジンのボア径とストローク長は全く同じです。

そして、前後のスプロケット(歯車)の歯数も同じです。

ギア比も全く同じです。

ということは走りの差は、ほとんどエンジンセッティングに依存していると言うことですね。

これは比べてて面白そうです!

最高出力・最高トルク

最初はエンジンスペックのカナメ、出力とトルクです。

この両者はよく自転車に例えられます。

トルクはペダルを踏みこむ脚力です。出力は脚力に回転数をかけあわせたものです。トルクがあれば元気よく加速し、出力があれば最高速が早くなるといったイメージですね。

CBR250R レブル250 CB250R
最高出力 21kW/29PS 19kW/26PS 20kW/27PS
最高トルク 23N・m/2.3kgf・m 22N・m/2.2kgf・m  23N・m/2.3kgf・m

後述しますが、CBR250Rは平成28年(2016年)度排ガス規制とともに消えました。厳しい規制なので、レブル250とCB250RCBR250Rより性能が落ちてしまうのは納得です。

しかし、CB250Rは最高出力こそ落としたものの、最高トルクは同じです。

さらに言えば初期型のCBR250Rと最高出力、トルク共に全く同じ数字なので、素晴らしい数字と言えると思います。

レブル250は数字上は共にダウンですが、中低速での走行性能に重点を置いているので、最高出力や最高トルクに現れない性能があるのだと思います(願望)。

レブルの設定はCBRCBほど回すエンジンにはしてないと言われています。しかし、MC41系の単気筒エンジンはDOHCでカムシャフトが2本ついているので、高回転向きのエンジンなのです。

さらに言えば、最高出力を発揮する回転数はレブルが最も高く9500回転です(CBRCBは9000回転)。ということは、レブルも回すエンジンなんじゃないの?なんて思ったりもします。

燃費

燃費もエンジン性能の一種です。エンジン性能を抑えれば燃費が良くなります。

ということはレブルも……?

実測値はみんカラから引用しました。

燃費 CBR250R レブル250 CB250R
カタログ値(WMTC) 32.1km/l 34.1km/l 33.7km/l
実測平均(レギュラー) 32.14km/l 33.31km/l 33.37km/l
実測平均(ハイオク) 31.55km/l 25.91km/l データ無し

なんと!実測値は三者共にほぼ変わりません。CBRは若干悪いくらいですね。

驚くのはレブルのハイオクの燃費。まさかの25.91km/l !!

これは完全に憶測ですが、ハイオク入れるような人はスロットルをガッツリ回して走るタイプなんだと思います。僕もそうです。法定速度まで一気に加速します。

レブルはアメリカンと考えれば速いほうですが、僕の場合乗ってて遅さを補うようにバンバン回して加速するので、燃費が悪くなりがちです。僕の乗り方だとリッター30行きませんからよく分かります……。

というわけで、レブルの抑え気味のエンジン性能は燃費に大きく反映されていませんでした。

環境性能

年々厳しくなっている排ガス規制をクリアするために、バイクはどんどんクリーンになって行き、それに反比例するように走行性能が落ちがちです。

事実、CBR250Rは平成28年度の排ガス規制を機に販売終了しています。

カタログでは環境性能に関して主にCO、HC、NOxの3つが掲載されています。ここで、排ガスと性能の関係を理解するために、簡単に排ガスについて説明します。

CO

COは一酸化炭素です。火事でよく中毒になるやつですね。

酸素不足で不完全燃焼が起ると発生します。

HC

HCは炭化水素です。燃料の燃え残りが原因で発生します。

NOx

NOxは窒素酸化物です。光化学スモッグや酸性雨の原因となるモノです。

窒素と酸素は常温では結びつかず、高温によって結びつきます。

浄化方法

COはO(酸素)を足すと、CO2(二酸化炭素)になります。HCはOを足すと、H2O(水)とCO2になります。

このCOとHCの無害化に必要なOは、NOxからもってくるのです。NOxはOを失うことでH2(窒素)になります。

そして、COとHCとNOxは、互いに無害化できるように排ガスに含まれてなくてはなりません。そのために、燃料と空気のバランスを調整します。

しかし、残念なことに環境に優しいバランスと、エンジン性能が最大に引き出せるバランスは別物なのです。

これが排ガス規制でエンジン性能が落ちる理由です。

排ガス CBR250R レブル250 CB250R
CO 2.62 1.14 1.14
HC 0.27 0.20 0.17
NOx 0.21 0.07 0.09

表で分かるとおり、CBRだけは排ガスにふくまれる有害物質があきらかに多いのです。

レブルとCBは新しい環境規制に対応しているのが一目瞭然です。

そして、CBはその規制に対応しておきながら、優秀なエンジン性能を引き出しています。す、すごいぞッ!!

車両重量

軽量化は最強のチューンといわれるように、車重(とライダーの体重)は250ccだと特に走行性能に影響があります。エンジンとは直接関係がありませんが見てみましょう!

CBR250R レブル250 CB250R
車両重量 161kg 169kg 144kg

CB軽いですね、これは面白い走りをしてくれそうですね。

(レブルよりCBにしとけば良かったかなとか思ってしまいそうで、泣きそう)

おわりに

CBってすげーッ!

そんな感想です。

250ccのSSのエンジンを積んでおきながら、車体が150ccにせまる重量です。

そして、豪華な装備の数々。これでレブルより10万近く安いんですよ。

僕はまだライダーとしての経験は浅いですが、CB250Rはある程度経験がある人やリターンライダーが買う250ccとしてかなーーーりよさげだなと思いました。

気軽に本格スポーツみたいな……。

他方、レブルはレブルでのんびり流すのには向いています。中低速域で元気。僕は飛ばして事故るタイプだと思うので、これでいいんです。CBに乗れば死ぬ。

……じゃあ、僕の大型二輪免許っていつになったら役に立つんだ??

 

でも、CB250R、買いですよ買い。マジで。