ようこそ、ふぐです。
ご存じの方もいらっしゃるかも知れませんが、ぼく、カレーが大好きなんですよ。
どれくらい好きかというと、台湾に留学していた頃に、カレーの禁断症状が出たほどです。
そんな台湾でクセになっちゃうほどうまかったカレーがあって、それがココナッツカレーでした。
というわけで、台湾の思い出をたどるようにココナッツカレーを自分で作っていきます。
結論から言って間違えた気がする
カレー粉を間違えた
ココナッツミルクは油が多いので、カレー粉を使いました。
台湾で食べたカレーを再現するという観点でいうと、僕は大事なことを1つ忘れていました。
過去の記事でもさんざん述べているんですけど

台湾のカレーって、うまくないのばっかなんですよね。だからカレー禁断症状でたんですけど。
なんというか、味覚に訴えてくるモノがあまりないんですよ。香りはカレーなのに、味はジャガイモスープかな?みたいな。
話を戻すと、天下のヱスビー様のおいしいカレー粉をベースにつくったら、台湾で食べたあのココナッツカレーを再現するのは不可能なんじゃないかと思ったんです。
多分あのココナッツカレーもビミョーなカレーをベースにココナッツミルクを加えたことで覚醒したんじゃないかと。
野菜類も間違えた
人参もみじん切りにしてしまおうと思ってたんですけど、そういえば台湾のココナッツカレーは人参ゴロゴロだったと思いだし、途中で切り方が変わっています。
タマネギを飴色になるまで炒めたんですけど、多分台湾のカレーはそんな手間のかかる仕込みしてません。
さらにエビを用意して、殻を炒め、煮てカレーに入れる出汁にします。
……これもだめなんですよ。
台湾で”出汁”ってあんまり聞いたことないですもん。
僕が台湾で飲んだ味噌汁達は
出汁 is 何?
って感じでしたからね
この時点であのうまいカレーは実現しないことは確定しました。
そもそも、本家はチキンカレーだったのに、勝手にエビカレーを作ろうとしている辺り、もう再現できないに決まっていますな。
楽しい煮込み
カレーの醍醐味、煮込むお時間です。
うまそうですが、この時点で僕はもう再現することを諦めきっています。
クリスマスの余りのサンタ型チョコを投入。
チョコと言えば、チョコ味のするカレーを食べたことがあります。
隠しきれてない隠し味。
ココナッツミルクをドバー
なんか色が割と作りたかったカレーと近いですね。色だけ……
※作りたかったカレー
エビも投入。
コメもカレーの命
カレーライスという単語は全体の50%が「ライス」という文字で占められていることからも分かるように、ライスは超重要です。
これもすっかり忘れていたのですが、あのココナッツカレーはインディカ種の米、いわゆるタイ米を使用していました。
でも、そこまでやる気のなかった僕は日本人の魂であるジャポニカ種しか用意できませんでした。
そこで申し訳程度にサフランを投入。
炊きあげると黄色いお米になります。
盛り付けてパセリを振ればインスタ映え不可避の出来栄え。インディカ米も目じゃないです。
味
白米も用意しました。
味は普通にうまいですね。うまいんですけど、やっぱり全然違います。カレーの味がしちゃってるんです。
……カレーを作ってるのに、カレーの味がするからダメってなかなか意味わかんないですね。
やっぱり、最初の予想通り、香りヨシ、味ダメのカレーを作って、そこにココナッツミルクを入れなくてはいけないみたいです。
あと、とろみです。今回できたカレーはとろとろでした。
でも、サラッサラなんですよ。あの憧れのカレーは。
終わりに
料理って、文句言うのは簡単ですけど、いざ作るとなるとなかなか大変です。
あのカレーを再現するには、台湾に再び行ってカレーの作り方を聞くしかないかもしれません。
あと、あのカレーを出してくれる店の店主、台湾人じゃなくてベトナム人の方でした。
ということはベースにすべきはベトナムカレーだった……?
ベトナムカレー is 何?
なるほど、カレーは奥が深い。様々種類があるわけですね。
僕が台湾各地で食べたあのカレー(?)達に対しても、仮に「カレー」の名を冠するならば、「カスカレー」なんて呼ぶことは許されないのでしょう。
人は平等であり差別が許されないように、カレーもまた、カレーであるならば平等にして同じなのです。
心から反省しました。
今度からは、カスカレーじゃなくてカレーになりたかったものと呼ぶことにします。