主語、でっかい人いますよね。
日本人ってさあ、ハッキリしないよね
とか
オトコって何でデリカシーないの!?
とか……
そんな人達にムカついてますかーッ?
むかつきますよね?めっちゃわかる!
じゃあ何でムカつくんでしょう?
このムカつく気持ちを解消するためには、原因を知る必要がありますね!
実は、ムカつく原因は予想外な場所にあったりします。
表面的に見てムカつく原因は主に二つ
①勝手に認定するから
例えば
日本人ってハッキリしないよね
というセリフ、耳にしますよね。
当然、ハッキリしている日本人もたくさんいますから、彼らにしてみれば「は?」となるわけです。
さらに、その考えを持ち合わせない人も「は?」と思うことになります。
主語がでかい人は、でっかくまとめて、一般論のように語るので反感をもたれるリスクが上がるのです。
②内容がネガティブになりがちだから
そもそも主語がでかい人が反感を得やすいのは、大体悪口だったり、ネガティブな言葉が続きがちだったりするからです
- 女の人は感情でモノを言う
- 男はみんな獣
- オタクは気持ち悪い
- 最近の若者は我慢できない
- 最近のお年寄りは我慢できない
- 文系は~/理系は~
- 日本は~/日本人は~
デカい主語で勝手に当事者にされて、ムカついたことありませんか?
逆に考えてみましょう。もしポジティブだったら
- 女の子は誰でも魔法使いに向いてる
- 男にはロマンってのがある
- オタクが日本文化の一端を作り上げてる
- 最近の若者は賢くなったんじゃないか
- 最近のお年寄りは元気がある
- 全米が泣いた
仮に事実でないとしても、褒め言葉ですから、そんなに悪い気はしません、よね?
眼鏡を掛けている(視力が低い)人が「ゲームばっかしていたの?」と聞かれる場合と「勉強たくさん頑張ってたの?」と聞かれる場合では、心象が全く違うのと同じですね。
もっと簡単に言うと
日本人が好き 日本人が嫌い
という言葉を聞いたとき、前者を聞いて「は?一括りにするな!嫌いな日本人もおるやろが!」って言う人、まずいませんよね?
ポジティブな言葉は悪い印象を持たれにくいのです。
主語がでかい人は天文学者?
スコットランドの羊 というお話があります。
天文学者と物理学者と数学者がスコットランドで休暇を過ごしているとき、平原の真ん中に1匹の黒い羊を見つけます。
天文学者はそれを見て「スコットランドの羊は黒いんだ!」といいます。
この発言が何を意味しているかを考えてみましょう。
われわれ人間が、観測できる宇宙の範囲は宇宙全体から考えれば非常に狭いわけです。
しかし、天文学者は「ごく一部の宇宙」を見て宇宙を語っています。(実際はそんなことないと思いますよ!)
一匹の羊を見ただけで、全体の羊の姿を断言する様子に喩えたわけですね。
しかし、ある程度正確さが求められる統計情報でさえ、全数を調査するなんてことは基本ありません。
そう考えると、我々は誰しもが経験や一部の物事から語る、主語のでかい人になりうるわけです。
ところで、さっきのお話のつづき、物理学者は何と言ったのでしょう。
物理学者「違う違う、せいぜい何匹かが黒いだけさ」
さすが、物理学者らしく現実的なか感じがしますね。
じゃあ、数学者はなんと言ったか?
「スコットランドには少なくとも1匹の羊がいて、その半分は黒いことがわかる」
彼ら3人からは羊の半分しか見えてないので、見える範囲の事実しか述べられないということです。
自分の発言に対する責任回避には完璧ですね。
結局タイトルの言いたいことは?
この記事のタイトル
「主語が大きい人をウザく感じてしまうあなたも実は主語が大きい人だったりするかも」
あたかも深い名言のようですが、そんなことはないんです。
主語の大きい人がウザいと言う人は、この世の主語の大きい人全員に出会っていますか?
ないですよね!
ウザくない主語の大きい人がいるかも知れない可能性を捨て切れないままで語っていますよね!
ん?どうなん?そうでしょ!(ドヤ顔)
主語の大きい人ってのがもう既にデカい主語なんです
つまり、主語の大きい人は~、と”主語の大きい人”をまとめて批判した時点で、あなたもまた主語の大きい人となるわけですな!
ところで、主語の大きい人をテーマに批判した記事ないかな~と探してみたら
「主語の大きい人は残念だという話」という記事を見つけました。やったあ!
タイトルでオチがついてるッ!
この記事の中で、個人を名指しに出して批判してますが、その批判している人もまた、無自覚に大きな主語が出てきてしまっていることが今の貴方様ならわかることでしょう。
終わりに
というわけで、問題なのは大きな主語じゃなくて、他人を批判したり、サゲちゃうことにあるんです(結論)。
デカい主語を掲げたって表現に工夫を加えれば良いんです。
「僕は日本人は控えめな傾向にあると思う」
そもそも僕は主語の大きい人がウザいと思ったことはありません。心が広いからです(大嘘)。
でかい主語は、褒める場合なんかはむしろ効果的なんじゃないかと思いますね!
最後に、主語が大きい人っていうと馬鹿にしてる感じがしませんか?
そこで、天文学的思考者って呼ぶことを提案したいと思います。
ちょっとかっこよくないですか?
え?逆に馬鹿にしてる?
そう……。